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イベントのまとめと感想
博士後期課程向け キャリア開発交流会2026 レポート
2026.06.30

2026年6月26日(金)に未来社会デザイン棟で開催された「博士後期課程向けキャリア開発交流会2026」に参加した。本イベントでは、企業・研究機関による紹介に加え、博士人材に期待する役割や求める能力について直接話を聞くことができる貴重なイベントである。印象に残った点を紹介する。
▮博士課程で培う力は多様な場面で活かせる
ショートガイダンスでは、博士人材のキャリアパスや計画的偶発性理論について紹介があった。また、「企業が博士人材に何を期待しているのか」という本音は、このような博士後期課程を対象とした交流イベントだからこそ聞くことができるという話も印象的であった。進路を考える上では、自分から企業との接点を持ち、偶然の出会いを将来の選択肢につなげる姿勢が重要であると感じた。
▮企業から見た博士人材への期待
今回参加した4つの組織は業界こそ異なるものの、共通して博士課程で身につく能力を高く評価していることが伝わってきた。
学校法人開智学園
博士課程で経験する「課題を発見し解決するプロセス」は、教育現場においても大きな強みになるとのことであった。研究活動で培われる思考力は、博士卒の方だからこそ教えることができ、子どもたちの学びを支える場面で活かされるという点が印象的であった。
株式会社D4cプレミアム
データ解析やコンサルティングでは、課題を見つける力に加え、学会発表や論文執筆を通して培ったプレゼンテーション能力や情報発信力が顧客への提案に活かされるとの説明があった。研究活動で身につく能力が、そのまま企業で求められるスキルにつながっていることを実感した。
新菱冷熱工業株式会社
建築設備を担う企業として、地域全体を一つの施設で冷暖房管理する「地域冷暖房システム」が紹介された。普段意識することの少ない社会インフラにも高度な技術が用いられており、博士人材が活躍できるフィールドの広さを知る機会となった。
ITER日本国内機関
ITERでは、専門性・コミュニケーション力・プロジェクト推進力を備えた人材を求めており、「博士人材にはその素養が備わっている」との言葉があった。また、フランスでの勤務機会についても紹介され、博士課程修了後には国際的なキャリアも選択肢となることを知ることができた。
▮参加して感じたこと
今回は都合がつかず、最後の交流・情報交換会には参加できなかったことが心残りであった。しかし、企業紹介だけでも、各組織が博士人材の採用に前向きであり、研究で培った能力を高く評価していることが十分に伝わってきた。
博士課程というとアカデミアへの進路を思い浮かべる学生も多いと思われるが、今回の交流会を通じて、課題抽出力・課題解決力・論理的思考力・情報発信力といった博士課程で培う力は、業界を問わず求められていることを改めて実感した。博士進学を検討している学生や、将来の進路に迷っている学生には、このようなイベントへ積極的に参加し、企業や研究機関の担当者と直接話す機会を持つことを勧めたい。
▮次回イベントのお知らせ 7/8開催 研究機関等合同説明会 – 筑波大学 PhD×FUTURE.
7月8日(水)には、同じ未来社会デザイン棟で「博士後期課程学生向け 研究機関等合同説明会」が開催される。 当日は理化学研究所、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、PMDA(医薬品医療機器総合機構)など、多数の研究機関・行政機関が出展する。各ブースは小規模であるため、密な交流ができる点が魅力的である。研究職や公的研究機関でのキャリアに興味のある学生にとって、進路を具体的に考える貴重な機会となるため、ぜひ参加を検討してほしい。
星野真生(ほしのまき)
(筑波大学大学院 生命地球科学研究群生命農学学位プログラム 博士後期課程2年)

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