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学会に行ってみた…!

学会参加のすすめ ~日本微生物生態学会 第39回高知大会 参加レポート~

2026.10.07

  1. どんな学会に参加する?

私が所属する野村暢彦研究室(野村研)では、バイオフィルムやメンブレンベシクルを介した微生物間相互作用、マイクロ流体デバイスを用いた微生物研究など、幅広いテーマに取り組んでいる。そのため、研究室で参加する学会も、微生物系・医学系・工学系など多岐にわたる。私は「グラム陽性菌におけるメンブレンベシクルを介したコミュニケーション方法の解明」をテーマに研究している。今回参加した日本微生物生態学会では、分子生物学をはじめ、ゲノム科学、ウイルス・ファージ、環境バイオテクノロジーなど、さまざまな分野の研究に触れられる。

多様な視点から自分の研究を見つめ直し、今後の発展につなげたいと考え、参加を決めた。

また、今回はASMEとの合同開催だったことも、参加したいと思った理由の一つである。国内で開催される学会でありながら、国際的な研究交流に触れられる機会でもあり、以前から参加を楽しみにしていた。

 

〇学会を選ぶときにかんがえたいこと

・自分の研究テーマと関連しているか(緑膿菌ユーザーなら緑膿菌感染症学会など)

・開催地はどこか

(訪れたことのない地域なら、現地を楽しむことも参加のモチベーションになる)

 

  1. 学会に参加するまで

参加までの流れは研究室によって異なるため、ここでは野村研の場合を紹介する。

野村研では、指導教員から参加を勧められるのを待つのではなく、学生自身が「この学会に参加したい」と指導教員に相談する。発表に使うデータについて話し合い、許可を得たうえで参加する。

 

1.学生から指導教員に、参加したい学会を伝える

(本学会などの大きい学会や国際学会は、半年ほど前から演題登録や要旨登録が始まる)

2.発表に使用するデータについて指導教員と相談する

3.許可を得たら、学会への参加・発表に向けて準備する

 

※研究室によって手続きや進め方は異なるため、所属先のルールを確認してほしい。

 

 

  1. 口頭発表とポスター発表、どちらを選ぶ?

発表形式には、主に口頭発表とポスター発表がある(学会によっては、選択できる形式が限られる場合もある)。これまでの発表経験をもとに、それぞれの特徴をまとめた。形式を選ぶ際の参考になれば嬉しい。

 

〇口頭発表

・限られた時間で研究を伝える必要があるため、内容や言葉の選び方を工夫する力が身につく。

・一方で、紹介したいデータが多くても、すべてを説明しきれないことがある。

・質疑応答の時間が限られているため、ポスター発表に比べると、議論を深める時間を取りにくい場合がある。

〇ポスター発表

・発表時間が比較的長く、相手の関心や理解度に合わせて説明できるため、研究についてじっくり議論しやすい。

・自分の発表時間と、聞きたいポスターの発表時間が重なると、その発表を聞きに行けないことがある。

  1. 学会当日の様子

今回はポスター発表で、持ち時間は1時間だった。多くの先生方や学生が聞きに来てくださり、気づけば予定を10分ほど超えていた。同じメンブレンベシクルを研究する方だけでなく、物理系の研究者やフィールドワークを中心とする方など、幅広い分野の方と話すことができた。自分とは異なる視点から質問をいただき、新たな気づきを得られたことが印象に残っている。

懇親会では、お酒を交えながら研究について議論したほか、趣味や研究生活の悩み、研究者同士ならではの話題でも盛り上がった。普段はなかなか話す機会のない方々と交流でき、楽しい時間を過ごせた。

 

最後に..

初めての微生物生態学会であり、初めて訪れる高知でもあった。学会で多くの学びを得られただけでなく、カツオの藁焼きを味わうなど、高知そのものも楽しむことができた。研究面でも個人的な思い出としても、充実した学会参加となった。

 

星野真生(ほしのまき)

(筑波大学大学院 生命地球科学研究群生命農学学位プログラム 博士後期課程2年)