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イベントのまとめと感想
【企業見学】2025/9/2 ミネベアミツミ株式会社本社と軽井沢工場 レポート
2025.09.08
2025年9月2日(火)に開催された博士後期課程向け企業訪問ツアーに参加してきました。本イベントでは,長野県北佐久郡御代田町に所在するミネベアミツミ株式会社本社と軽井沢工場に訪問し,工場やショールームの見学,従業員の方々との交流など貴重な機会を得ました。
工場に到着すると従業員の方々から温かい歓迎を受け,さっそく企業概要について説明を受けました。部品メーカーであることから製品がエンドユーザである私たちの目に直接触れる機会が少なく,新たな世界を知る貴重な機会となりました。
特に興味深かったのは,グループ内のリソースを掛け合わせ,相乗効果によって新たな価値を創造する「相合」精密部品メーカーであるという点です。この点からは,アイデアを掛け合わせることで新たな知を生み出す研究という営みとの共通点を感じました。特に,学問分野の壁を越えて生み出される新たな価値によって社会の変革を牽引することを目指す本学との近さを感じました。本学博士課程の末端に連なる私が,今後自身の研究をどのように展開させていくかについて改めて考える契機となったところです。
午後からは,製造から品質保証まで数十年にわたってベアリングに携わってきたベテランの方から,そもそもベアリングとは何かを教わった上で,ショールームを見学しました。飛行機から歯医者さんの道具まで,この世の回転する物に幅広く使われていることを知り,ベアリングへの理解を深めました。さらに製造現場や研究施設も見学し,人材育成や技術開発を行うマザー工場と位置付けられる軽井沢工場について知ることもできました。ベアリング製造の一連の過程はもちろん,1.5ミリという世界最小ベアリングの組立,製造装置の内製やそのリペア,ベアリング内部のグリスや潤滑油の開発現場など,普段は知ることができないものづくりの最前線を目に焼き付けることができました。
また,博士従業員の方々を中心としたパネルディスカッションでは,企業で博士がどのように能力を発揮できるかについて具体的な話をうかがうことができ,社会でも通用する能力とは何か,その能力を得るためにどのように博士課程を過ごすべきかについて示唆を得ました。さらに,研究と言っても,顧客に価値を提供し利潤を生みだすことを目指す民間企業と,学問の発展を目的とする大学の間にはその実際に違いがあり,例えば研究機材の購入でもそれが現れるといった興味深い話もうかがえました。今回のツアー参加で企業での研究について具体的に想像できるようになったと思います。
懇親会では,私が従業員の皆様と歓談する中,パソコンを開き博士課程出身の従業員の方と議論する他の参加者の姿もあり,博士後期課程向けイベントに参加することの醍醐味を感じたところです。手前の拙い研究の話をする機会もいただきましたが,異分野を専門とされる従業員の皆様などから頂戴した疑問から新たな視座を得ることができ,思いがけず自身の研究についても気付きを得ることもできました。
今回の見学ツアー実施にあたって,ご多忙の中受け入れてくださったミネベアミツミの皆様,実施いただいた深澤様やBHEの諸氏,加えて,他の参加者の諸子に心より感謝申し上げます。皆様なくして得られないかけがえのない経験ができた一日でした。
髙塚幸治 [人文社会科学研究群(博士後期課程)国際公共政策学位プログラム1年]
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