TOPICS

トピックス

イベントのまとめと感想

【博士後期課程学生向け 合同研究機関等説明会】レポートNo.2

2025.10.09

理工情報生命学術院 数理物質科学研究群 数学学位プログラムD1

鶴巻 敬史

【はじめに】

皆様初めまして。数学学位プログラムD1の鶴巻敬史と申します。今回の「博士後期課程向け 合同研究機関等説明会」は、16もの研究機関等が一堂に会するイベントでした。説明会は13時からスタートし、各機関が45分間の説明と質疑応答を行い、その後15分の休憩を挟むというサイクルを5回繰り返すタイムスケジュールとなっていました。私は5クールすべてに参加させていただきました。また、博士後期課程進学を検討している学群生や、博士前期課程の学生に対する「連携大学院説明会」も12時から開催されていました。

 

【説明会に参加した感想】

私がこの説明会に参加した理由は、率直に研究機関ではどのようなことを行われているのかを知りたいという思いに加えて、自分のキャリアの幅を広げたいと考えたからです。これまで自分は、アカデミアに進むか、一般企業に就職するかの二択で考えていましたが、キャリア開発の授業で「研究機関で研究に携わる」という道もあると知り、興味をもちました。そこで、どのような研究機関があるのかを知りたいと思い、今回の説明会に参加させていただきました。

今回の説明会では、以下の5つの研究機関に伺いました。

・大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)

・国立研究開発法人 土木研究所

・国立研究開発法人 気象研究所

・国土交通省 国土技術政策総合研究所

・国立研究開発法人 建築研究所

このうち、KEKと気象研究所は、以前から関心のあった機関で、特に聞いてみたいと思っていました。一方で、土木研究所、国土技術政策総合研究所、建築研究所は、専門外ではありますが、会場を見渡して、せっかくの機会なので視野を広げてみようと思った研究機関です。

各ブースには10人ほどの席が用意されており、職員の方々にも自由に質問・コメントできる雰囲気がありました。実際に、説明の中で疑問に思った点や深掘りしたい点をお聞きすることができました。

例えば、気象研究所の方からは、土砂災害や浸水被害の危険度マップが鉄道の運行システムと連携して表示されていること、シミュレーションや気象予測に数値予報モデルが使われていることなどを伺いました。その中で「気象データ収集から実際の気象予測が出るまでどのくらいの計算時間がかかるのか」と質問したところ、約3時間で予測を出すとのことでした。

また、研究機関の方々のお話を通じて、様々な分野からのアプローチを求めていることを実感しました。例えばKEKでは、素粒子や放射光などの物理学を専門としていないと、自分の居場所がないのかなと思っていましたが、数学を機械学習やAIに応用することで活躍できる可能性があることを聞くことができました。さらに、一見数学と関係がないように思われる建築分野でも、ロボット技術やシミュレーションを活用しており、思わぬ接点があることに気づきました。土木研究所でも、土木を専門としていなかった先輩方が、研究の「手法」を応用する形で活躍されていることを知り、印象に残りました。

このように、さまざまな分野の人が活躍できるというビジョンを実感できたことは、今回の説明会で得られた大きな収穫でした。一方で、いくつかの研究機関では国家公務員試験への合格が必要であることも気になった点であり、場合によっては試験対策を計画的に進める必要があるのではないかと感じました。

【おわりに】

今回の説明会を通して、自分のキャリアの可能性を広げることができ、「研究機関で研究に携わる」という道も現実的な選択肢の一つであると感じました。また、各機関の研究内容を直接伺うことができ、とても有意義で楽しい時間となりました。今後もこのような機会があると思うので、ぜひ参加したいと思います。そして、今お読みになっている皆さんにも、ぜひ気軽に参加してみてほしいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。