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学会に行ってみた…!

第75回日本生物工学会レポート(梅原嘉宏)

2024.04.12

氏名:梅原嘉宏(ウメハラ ヨシヒロ)

所属:理工情報生命学術院 生命環境科学研究科 生命農学学位プログラム 博士1年

学会名:第75回日本生物工学会(2023)

期間:令和5年9月3~5日

私たちのような学生を含めて研究発表を行う皆さんの主戦場の一つとして、学会があります。巷ではなんだか恐ろしいような噂も聞かれますが、いいこともあることを知ってもらいたいので、筆をとりました。とはいえ、実はコロナによる影響から、オンラインでの学会には何度か参加させていただいたものの、現地開催での参加・発表は初めての経験でした。そういった点も含めて、共有させていただきます。

日本生物工学会はもとが醗酵工学会というところからもわかる通り、微生物による発酵工学からスタートした学会でして、現在では発酵以外にも環境工学や酵素工学、細胞工学、生体医用工学などなど、生物工学に属するさまざまな分野を取り扱っています。そのため、今年は一般講演が554件もあり、名古屋大学にて9月の3日~5日の3日間にわたって学会が開催されました。

私の専門分野は培養工学でして、発表日は2日目でした。ですが、1日目から指導教員である青柳秀紀教授が生物工学功績賞を受賞され、その授賞式や記念講演があり、また、ぜひ聞きたい講演も3日間にわたってあった(要旨集は事前に公開されるのであらかじめ調べておくといいですよ!)ので、前泊して初日から全日程にわたって参加しました。

一般的に学会は学生などによる研究発表にあたるような「一般講演」のほかに、受賞された方々が講演する「授賞講演」、現在の研究分野のトップランナーの方々が講演する「シンポジウム」が開催されます。私の場合は、公開された要旨集に目を通してまずは自分の研究に近い一般講演、面白そうな内容のシンポジウム・授賞講演・一般講演を聞く、というふうに予定を組み、あいている時間には会場内でふらっと講演を聞いてみたり、企業さんの展示ブースをのぞいたりするなどして過ごしていました。もちろん自分の研究に近い分野の講演は参考になるのですが、意外と離れている分野の講演の方がとっている手法やアプローチが新鮮なことが多いので、あえて分野違いの講演を聞いてみるのもインスピレーションがわいてきたり、モチベーションにつながってきたりしていい経験になりました。

自分の講演の際は、これまでのオンラインでのビデオ発表やZoom発表とは異なり、会場に多くの人がいる中で発表するため、どうしても緊張してしまいました。ただ、しっかり自分で研究を行い、解析や考察、そして練習(一番大事!)を行っていたため、質疑では普段接することのない先生方からも質問をいただき、有意義なディスカッションをすることができたように思います。また、講演の翌日に他大学の博士課程の方から、講演を聞いてくださったうえで、質問してくださり、ラウンジスペースで30分ほど突っ込んだ内容のディスカッションができたのも個人的にはうれしく思いました。巷で話題になる恐ろしい噂も、しっかり自分の研究を理解できていれば、たいていの質問には答えられるはずですし、いただく指摘も研究を発展させていただく大事なアドバイスになるはずですのでそこまで怖がる必要はないのではないかと思います。

講演のほかにも、企業の展示やランチョンセミナーといった企業の方とお話できる機会や、学会が開催している懇親会や研究室の皆さんやOBOGとの飲み会がありました。たまたま、今回の学会では100周年記念の祝賀会があり、(参加料はありましたが)様々な先生方や他大学の学生さんと交流することができました。また、お土産に100周年記念の枡と日本酒(!)もいただきました。ここで準備しておいてよかったと感じたのが名刺です。やはり、企業の方やOBOGの方、他大の先生・学生の方々と話したあとで、どのような方と話したのかの一種の証となりますし、後日思い出したり、連絡が必要になったりしたときに相手にとっても自分にとっても便利ですので、ぜひ学会に参加される方は名刺を用意しておくと役立つはずです。

さいごに、ここまで堅苦しい話が中心になりましたが、実は前泊した際に名古屋市内の観光をしたり、3日間とも朝には名古屋の喫茶店名物のモーニングを楽しんだりしていたので、そこまで硬くならず、ぜひ学会先のおいしいグルメを堪能したり観光地に行ったりするのも学会のうちと考えて、楽しむのがいいように思います。雑駁にはなってしまいましたが、皆様の学会・研究ライフの一助となれば幸いです。

参考URL(第75回 日本生物工学会大会(2023)後記):https://www.sbj.or.jp/2023/news/news_20240109.html