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学会に行ってみた…!
第19回国際微生物生態シンポジウムレポート(野村佳祐):海外経験を積みたい方へ
2024.11.01
氏名:野村佳祐(ノムラケイスケ)
所属:理生命環境科学研究群生命農学学位プログラム博士2年
学会名:第19回 国際微生物生態シンポジウム (19th International Symposium on Microbial Ecology:ISME19)
期間:令和6年8月18~23日

海外経験を積みたい方へ――「はばたけ!」制度を活用して海外の国際学会へ挑戦!
グローバル化が進む現代において、学生のうちに海外経験を積みたいと考える人も多いと思います。日本で研究を行いながら海外経験を積みたいと考えた際、「海外の国際学会の大会に参加する」事は良い手段になります(もちろん、指導教員・共同研究者から参加の許可を得た上での話です)。
今回は博士学生である私、野村が、南アフリカ・ケープタウンにて開催された国際学会の大会「第19回 国際微生物生態シンポジウム (19th International Symposium on Microbial Ecology:ISME19))」に参加してきたので、そこでの学びや体験談をお伝えしたいと思います!
【「はばたけ!」制度を活用して、経済的負担を抑えて海外へ!】
筑波大学の海外留学支援事業「はばたけ!筑大生」の中には海外の国際学会への研究発表に伴う渡航費支援制度があります(https://ssc.sec.tsukuba.ac.jp/ies-top/go-abroad-top/scholarship-4-ga#4Kaigai)。
採択されれば、渡航先に応じて最大20万円の渡航費支援を受ける事ができるので、経済的負担がかなり減ります。今回の学会の航空機代のほぼ全ては、この支援金でまかなう事ができました。
その他の費用としては、その国際学会団体に支払う会費、参加費、宿泊費などがあります。幸運にも私は筑波大学のJST次世代研究者挑戦的研究プログラム(https://www.tsukuba.ac.jp/education/jst-spring-program/)から研究費を支給されているため、自己負担無しで参加する事ができました。
ちなみに…指導教員に相談すれば、先生の研究費から支援を受けられる事もあります。行きたいと思った時はまず先生に相談してみましょう!
【国際学会で学んだ「英語力」の重要性】
今回のISME19では多くの学びがありましたが、その中でも印象的だったのはやはり、言語の壁でした。
これまで私は、国内の学会には国際学会を含めて10回以上発表した経験があり、英語での対応も適宜行ってきました。ただ、国際学会は当然ながら、全編が英語。そして、そこに英語の扱いに不自由な人への配慮は存在しません。英語をネイティブレベルで扱えるのが普通です。
自分のポスター発表は事前に準備できたため、スムーズに伝えられました。聴衆からの質問の内容、アドバイスなども、予想されていたものだったので理解する事ができました。
その反面、他者の研究発表(口頭発表、ポスター発表)をその場で聞いて完全に理解し、討論する事は困難でした。
海外の学生・研究者、特に英語を母語とする欧米の方々のほとんどは、聴衆を見続けながら発表をしていました。この発表スタイルは、聞いた英語をシャドーイングでき、その発言の要点を瞬時に拾える人にしか理解できません。シャドーイングの時点でハードルの高かった私にとって、その発表を理解することはかなり困難でした。
口頭発表ではスライドが映されるので、いくらか言葉を聞きそびれてもデータなどを見ればだいたいわかります。しかし、ポスター発表なのにずっと聴衆を見続けながら発展的な内容を発表されるので、その会話だけでは理解できず、グラフ等を改めて自分のペースで見てようやく理解できました。ただ、それではリアルタイムな討論ができません。できないなりに、質問などをポスターに書かれているメールアドレスに送ってみたりしましたが、無視される事もあるのであまり効果はありませんでした。
せめてポスター発表のときくらいはポスターを使って発表してくれ…と思ってしまいますが、これがワールドスタンダードなんだな、とも思いました。そして、会話ベースで研究の話ができない人は、議論から置いていかれます。その議論の中心に自分がいるならペースをコントロールできますが、他人の研究に関する議論や、複数人で行われる議論に飛び込んだ場合にはそうはいきません。
英語力が足らず議論に参加できない、というのはとても悔しかったので、ネイティブレベルで英語を扱えるように英語の学習に本腰を入れ始めています。まだ時間はそこまで経っていませんが、同じ研究室の留学生とスムーズに討論できるようになってきました。
まとめますと、今回の国際学会の感想としては、英語を不自由なく使える人、特に研究の潮流の中心にいる欧米系の研究者の議論に参入しインパクトを与えるためには、ネイティブレベルの高い英語力が求められると強く感じました。自分の英語力を見直す良いきっかけになり、これまで以上に英語を鍛えるモチベーションが高まりました。
間違いなく良い経験になるので、ぜひ機会があれば国際学会に積極的にチャレンジしてみてください!
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